凪良ゆう(なぎらゆう)さんの『流浪の月』が本屋大賞を受賞されました!
そして、映画化もされ、絶賛上映中ですね!
すごいの一言です。
いよいよ本屋大賞発表です!
一次投票を経てノミネート10作を選出。さらに二次投票では10作をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。
2020年本屋大賞に
『流浪の月』
凪良ゆう著
東京創元社
が決まりました!#本屋大賞 pic.twitter.com/eK2UmbAwbr— 本屋大賞 (@hontai) April 7, 2020
受賞作品は、
「ある日少女と19歳の男が出会い、何かが起きて、何かが起きなかった。
恋愛とも友情ともとれない複雑な関係性。
世間からは誘拐の被害者と加害者としか見られず、理解が得られないなか、二人が再開したとき、真実が明らかになっていく。」
という内容となっています。
本屋大賞は、「売り場からベストセラーをつくる!」をキャッチコピーに、商品である本と読者にもっとも近い立場にいる書店員さんが、売れる本を作れないか?そして、出版業界を現場から盛り上げていけないか?と考えて、作られた賞です。
ですので、書店員さんだけの投票で選ばれます。
『博士の愛した数式』や『舟を編む』など、本屋大賞を受賞した作品は、ドラマや映画化されたりと、注目されるきっかけとなっている賞になっています。
そこで今回は、凪良ゆう(なぎら ゆう)さんのプロフィールや経歴をまとめてみました!
凪良ゆう(なぎら ゆう)さんのプロフィールは?
名前:凪良 ゆう(なぎら ゆう)
生年月日:1973年1月25日
年齢:50歳(2023年2月現在)
出身地:滋賀県 京都市在住
兄弟:三姉妹の末っ子
凪良ゆうさんは、BL(ボーイズラブ)作家として10年以上のキャリアを持つ作家さんです。
ボーイズラブとは、男性同士の同性愛をテーマとした小説や漫画などのジャンルのことです。
ドラマ化、アニメ化された有名どころでいえば、
『おっさんずラブ』『ポルノグラファー』『同級生』などがあります。
お姉さんのたちの影響で小さい頃から大の漫画好きで『ジャンプ』『サンデー』『マガジン』『りぼん』『花とゆめ』などいろんな漫画雑誌を読みあさっていたそうです。
少女漫画、少年漫画、同性愛を描いた漫画など、ジャンル問わず漫画が大好きだったようです。
中学生になると、漫画だけではなく、小説(ミステリー系など)も読み始めました。
『花とゆめ』には掲載されていたBL漫画も読んでいたそうなので、BLの世界には違和感なく馴染んでいったのかもしれません。
とにかく漫画が大好きだったため、漫画家を夢見て、投稿をはじめます。
ちなみにこの時にはすでに立派な腐女子だったとのこと。
プロへの道はなかなかに厳しく、漫画を描くことをやめて、バンドを始めるなど、10年ぐらいは漫画を描く生活から離れていました。
その後結婚し、インターネットで『銀河英雄伝説』を見つけると、若い頃この小説にハマっていたことを思い出し、再度読み始めました。
これをきっかけに、再び創作意欲に火が灯ったのです。
その創作意欲は漫画ではなく小説へと向かいます。
凪良ゆうさんの経歴は?
2006年にBL専門雑誌『小説花丸』2006年冬の号に中編『恋するエゴイスト』が掲載されます。
2007年には、長編『花嫁はマリッジブルー』を発表し、本格的にデビュー。
以降たくさんのBL作品を発表しています。
主な作品として、
『積木の恋』
『未完成』
『美しい彼』
『ショートケーキの苺にはさわらないで』
『おやすみなさい、また明日』
『2119 9 29』
『雨降りvega』
などがあります。
『神さまのビオトープ』を境に、今までのBL作品の域を飛び越えて、一般文芸のジャンルにも挑戦していきます。
そして、今回『流浪の月』が本屋大賞2020を受賞!
『流浪の月』
2020年本屋大賞を受賞しました。刊行からずっと応援してくれた書店員の皆さま、読んでくださった皆さま、東京創元社の皆さま、版元の垣根を応援してくれた各社担当編集の皆さま、ありがとうございました! pic.twitter.com/nE9gOfLKZV
— 凪良ゆう (@nagira_yuu) April 7, 2020
『流浪の月』を発表した時のインタビューより
私は理想の男性像よりも生身の男性を描きたい。長年書くうちに、この約束事がなかったらこう書けるのにということが出てきた。
とインタビューで話されています。
BLは約束事の多いジャンルとされ、登場する男性は原則、「攻め」と「受け」の男性が登場し、「攻め」の男性は一途に「受け」の男性を想い続けて、最後はハッピーエンドを迎えます。
それが故に、凪良ゆうさんの発想は枠を飛び越えては約束事に縛られてという行ったり来たりする、モヤモヤしていた時期があったのでしょう。
『神さまのビオトープ』で初めて女性を主人公に小説を書いたときには、「自由すぎて少し怖い感じもする」と話されています。
繊細な心理描写が特に必要とされるBLの経験が大きく活かされたようです。
凪良ゆうさんは、
「どこまでも世間と相入れない人たち」を一貫して書いてきた。
自分自身、全く折り合いがついていない。
いつも自分のことを書いているのかもしれないですね。
と、いつも生み出される作品達のことを自分と重ね合わせているようですね。
引用部分元:好書好日
まとめ
幼い頃からとにかく漫画が大好きで読みあさっていた凪良ゆうさん。
自然と漫画家への道を志しますが、そう簡単にはいかずにフェードアウト・・・。
しかし、結婚後にふと昔読んだ漫画を読んだことをきっかけに、創作意欲への熱が再燃!
BL(ボーイズラブ)の分野で10年以上のキャリアを積んで、一般文芸の分野にも幅を広げて活躍。
そして、今回全国の書店員さんが唸るほどの作品『流浪の月』で本屋大賞2020を受賞!
本当におめでとうございます。
2020年10月8日に、本屋大賞受賞後の待望の一作目が発売されました!
『滅びの前のシャングリラ』
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こちらの作品も今年映画化で話題沸騰中です!
読書好きな方ならもう知っているかもしれませんが、
Amazonの「Kindle Unlimited」はとてもおすすめです。
月額980円(税込)で、200万冊以上の和書・洋書が読み放題。
よくある、「読みたい本がないんだよなー」っていうのも個人的にはあまり感じません。
ぜひ良かったら、一度無料体験してみてくださいね。
僕自身は常に枠いっぱい(10冊)まで本をレンタルしているような状態で、とてもありがたく利用させていただいてます。
直木賞受賞でも話題の人「米澤穂信」さんについてもこちらでまとめています。
「米澤穂信(直木賞作家)の経歴!年齢や大学など総まとめ!」