ミステリー小説

容疑者Xの献身(東野圭吾)感想!あらすじもご紹介!

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東野圭吾さんの代表作といっても過言ではないこの作品。

「このミステリーが読みたい!1位」を受賞された作品で、映画化もされて大ヒットとなりました。

天才物理学者 VS 天才数学者によるスリリングな駆け引きや、大胆なトリックには驚きを隠せません。

僕自身は、この本をきっかけに東野圭吾作品にはまっていきました。

そんな魅力あふれる本作品のあらすじや感想を書いていきたいと思います。

あらすじ

殺人事件の発生

高校の数学教師・石神は隣人・花岡靖子に恋をしていました。
うまく接することはできませんが、毎朝、彼女が働く弁当屋に通っています。
彼女とその娘・美里がそばにいるだけで彼の生活は充実していました。

ところが、ある日、靖子の元夫・冨樫が靖子の家を訪ねてきます。
冨樫は離婚後も靖子に付きまとい、お金をたかりにどこまでも追いかけてきていたのです。

娘の美里(冨樫と血は繋がっていない)にまでちょっかいを出す始末。
恐怖に怯え、絶望する靖子。
そこで、耐え兼ねた娘・美里は花瓶で冨樫を殴りつけます。
そして、娘が危ないと思った靖子は彼を絞殺してしまうのです。

隣の部屋の物音に異変を感じた石神は、靖子の家を尋ねました。
靖子は最初は誤魔化すものの、石神が殺害のことに気づいていることが分かり、隠蔽する計画をたてて協力してくれることを知ると、選択の余地もなく彼の指示に従います。

遺体の発見

旧江戸川の堤防で他殺体が発見されました。
死体の身元を特定するのが難しい現場ではありましたが、残されていた自転車や燃え残っていた洋服などから、被害者の身元判明に草薙刑事は動きます。
残っていた指紋や毛髪から被害者は冨樫だと思われました。

警察はすぐに花岡親子にたどり着き、事情を聞きます。
事件のあった3月10日の夜のアリバイを確認しますが、その日のアリバイは確かでした。

天才 VS 天才

帝都大学の天才物理学者・湯川学と石神が大学の同級生だということを草薙刑事は知ります。
湯川がいうには、石神は自分と分野は違うが、とにかく天才だと言うのです。

石神と再会を果たした湯川は、一緒に行った靖子が働く弁当屋でのささいな出来事で、石神が靖子に好意があることに気づきます。
そして、草薙刑事から事件のことを聞いていた湯川は、石神と事件との関わりに疑問を抱くようになるのです。

真相に気づく湯川

警察の捜査は難航していました。

あるとき、草薙が湯川にふと話をします。
聞き込み中に石神から聞いた「テスト問題の作り方」についてでした。

「難しくはありません。ただ、思い込みによる盲点をついているだけです。」
「たとえば幾何の問題に見せかけて、じつは関数の問題であるとか。」

この話を聞いたときに、湯川は気づいてしまったのです。
どんな真相だったのかを。
彼は、草薙刑事には気づいた真相を話さずに、ただ悲しい様子を見せるのでした。

石神は、湯川が事件の真相に気がついたことを知ると、自ら警察に出頭します。
冨樫を殺したのは自分だと自首したのです。
自分は花岡靖子のストーカーであり、彼女のために冨樫を殺害したと供述します。

警察が調べた状況証拠などとも一致し、筋は通っているのですが、草薙刑事は納得できません。
おかしいと。

草薙刑事は靖子に本当かどうかを確かめにいくと、封筒を見せられます。
そこには石神がストーカーだと思えるような手紙が入っていました。

事件の真相

草薙は湯川のもとを訪ねます。
どうしても納得できない草薙に、湯川は誰にも言わないという約束のもと、草彅に真実を明かします。

湯川は靖子と2人きりになり、今回の事件の真実を伝えることにしました。

花岡親子としてはなぜ警察は3月10日のことばかり聞いてくるのか?
そのおかげで警察の追及にも耐えられましたが、靖子としては疑問です。

しかしその理由は、実は石神が大きな犠牲を払っていたからでした。

感想

とにかく思いもよらないトリックと大胆さに驚きました。
天才数学者が考えた犯罪計画はすごいの一言。
最後に誰にも知らされていない背後に隠れる本当の真実を知った時は鳥肌ものでした。

あとは、やはり天才数学者と天才物理学者の対決がとにかくスリリングで面白いですね。

お互いが大学の頃の友人ということもあり、緊迫した駆け引きがありながらも、時折見せる友情としての触れ合いにも心温まります。

天才数学者・石神の深すぎる愛情とその結末に、最後は切なくて目がうるみました。

何度も読み返してしまうほどの魅力をもった傑作です。


映画はこちらです。

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