ミステリー小説

放課後(東野圭吾)のあらすじと感想!見どころと一緒にご紹介!

今回は、東野圭吾さんの江戸川乱歩賞受賞作品であり、デビュー作品である「放課後」について、あらすじや感想、見どころをネタバレなしでご紹介していきたいと思います。

学校を舞台にしたこの物語は、ミステリーを楽しむという他にも、青春を少し懐かしく思える場面も多々登場します。

また、東野圭吾さんご自身が、元アーチェリー部ということもあり、その知識や経験が物語にリアリティを与えている作品です。

 

放課後のあらすじ

前島は、偶然と思えないアクシデントが3回も続き、命が狙われているのではないかと怯えていた。

前島は、私立清華女子校の教師で、アーチェリー部の顧問をつとめていた。

警察への届け出はトラブルを恐れた校長から止められていたため、自分自身で犯人を探していたのだった。

 

前島がアーチェリー部の練習に参加したある日、事件は起こる。

前島の同僚である生徒指導部の村橋が、更衣室で青酸中毒によって殺害されていたのだ。

しかもそこは、犯行後に逃げられることはできないと思われるような、密室となっていた。

 

密室殺人の謎を解こうとする前島や刑事。

どうやって犯人は抜け出したのだろうか?

一人の女子生徒に疑いの目がかけられる中、なんと他の女子生徒が前島と刑事の前で、密室のトリックを解いてしまったのだった。

そしてそれにより、刑事に疑われていた女子生徒の容疑は晴れることとなり、また犯人はわからなくなる。

 

そんな中、さらに事件は続いてしまう。

体育祭のフィナーレ、仮装大会で、マジシャンの掛け声と共にみんなの前に姿を現したピエロ。

そして一升瓶を抱えた「酔っぱらったピエロ」はフラフラとしたのち、もがき苦しみながら倒れたのだ。

誰もが演技だと思っていた中、本当にピエロは死んでいた。

そして、それは同僚教師の竹井。

本来であればそのピエロ役は、前島本人がやる予定だった。

 

一体犯人の狙いは何なのか?

はたして前島を狙う犯人は一体誰なのだろうか?

 

一連の事件の全貌が明らかになった時、前島はその意外な動機に頭が追いついていかなかった。

 

感想

犯人や、殺害した動機の意外さにまず驚きました。

トリックがわかってすっきり!というよりは、ふわっと形のない繊細なものが雪崩式になって悲劇が起こってしまった、そんな印象でした。

ある意味消化不良を起こしそうな感じでもあるのですが、それを物語全体の雰囲気が上手く成り立たせているのかなと感じました。

また、最初の村橋殺害時に、密室トリックが登場するのですが、それがまた大きな意味を持つというか。

物語のひとつのしかけになっているというか。

こんな形での「密室トリック」の利用の仕方は、初めて見ました。

密室を解くことにより、犯人がわかり、そして動機が語られ、物語は幕を閉じる。

そのような流れが一般的だとは思いますが、そこはさすがだなと感じました。

密室トリック自体もトリックにしてしまうとは、思いっきり引っ張られました。

犯人がわかり、その動機もわかって物語が解決したと思いきや、最後の最後、数ページで、また一波乱(伏線の回収)が起こる展開には、東野圭吾さんらしさをとても感じます。

その展開があるがゆえに、物語を最初から思い返すと、またひとつ「そういうことだったのか」と納得させられました。

生徒たちの心理描写がとても繊細で、その部分だけ読むと、青春学園もののようでした。

緊迫するミステリー要素と、女子生徒達の揺れ動く繊細な感情とのギャップが、また面白いと思いますよ。

 

見どころ

密室トリックの謎

学校の更衣室でおきる第一の殺人事件。

誰もが気軽に利用するその中で、一体どうやって犯人は密室をつくりあげたのだろうか?

またその密室のトリックがどのように解かれていくのかも、見どころの一つだと思います。

 

前島を殺そうとしている犯人は誰なのか

身の危険を感じるたびに恐怖を感じている前島。

見えない相手からのなんとも言えない恐怖を感じながらも、身近な同僚が次々と殺害されてしまう。

犯人は果たして本当に自分を殺したいのか?

見えない犯人の狙いは何なのか?

そしてその犯人は、驚きな形で姿を現してきます。

 

想像できなかった意外すぎる犯行動機

誰が犯行をおこなったか?と同じくらい、なぜ犯行をおこなったのか?という動機は物語の重要な部分です。

その動機が普通に抱くような動機とはまた違ったところに焦点があたっており、最初は理解することができませんでした。

しかし、動機というのは必ずしも他人が納得できるかどうかではないのかなと、考えさせられました。

 

伏線が多くて物語が分厚い

まず物語のはじまりから、前島が襲われるというところから始まります。

そして、物語の中にはたくさんの伏線が登場します。

それら点と点が一気に線へ、そして面になったときのワクワク感は、さすがの一言です。

最後の数ページでまた一つの伏線を回収する展開は、本当に驚きです。

 

おわりに

初受賞作品ということで、初々しい雰囲気があり(それもまた魅力)、上にも書いた通り、物語の構成や、伏線回収、意外な動機など、たくさんの要素がふんだんに盛り込まれた作品だと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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