今回は、企画アイデアを考えないといけないけど、いつもなかなかアイデアが思いつかない!
という時に、ぜひ試してほしいアイデアの出し方・手法をご紹介したいと思います。
・会社から商品企画の提出を求められている人
・営業先に提案を求められている人
・新しいビジネスを始めたいが、何をしたらいいか分からない人
・お店や団体でイベントアイデアが欲しい人
高橋晋平さんが書かれた『企画のメモ技』を参考に重要だと思ったポイントをまとめてみました。
高橋さんは、バンダイ時代に「∞プチプチ」を大ヒットさせたクリエイターです。
今は、株式会社ウサギの代表取締役として、様々な企業の企画ブレーンとして活躍されています。
「アイデアは既存のもののかけ合わせ」という有名な考え方がありますが、
高橋さんは、このかけ合わせるものを自分のネタ帳に書き留めていくことをお勧めしています。
このネタ帳の内容とお題をかけ合わせることによって、仕組みとしてアイデアを量産できるようになります。
Contents
「欲しいと思うものごと」だけを集めたネタ帳をつくる
”メモすべき情報とは、「新しいものごと」「変わっているものごと」「なんだか面白そうなものごと」ではありません。
あなたが書き留めるべきメモは、「欲しいと思うものごと」です。”
新しいものや新鮮なもの、奇抜なものなどは、ついついメモとして残しておきがちになります。
しかし、そこに「自分の欲求」がなければ、いざそれらをアイデアにかけ合わせた時に、どこか他人まかせのリアリティのないアイデアになってしまいがちです。
ちゃんと「自分の欲求」を刺激し、「買いたい」「使いたい」「やりたい」など実際に行動したいと思えるものごとをメモしていきます。
企画とは誰かに価値を与え、欲求を満たすために作るものです。
企画を考える時に多くの人が一番間違えてしまうことは、
「面白そう」「今までになく新しい」という理由だけで企画をつくってしまうこと。
そこに「欲求」がなければ良い企画にはならないでしょう。
考えたい「お題」と「ネタ」をかけ合わせてアイデアをつくる
”企画のもとになるアイデアは、「考えたいお題」×「ネタ」のかけ合わせでつくります。
様々な「欲しいと思うものごと」を、選別せずに次々とかけ合わせていくことで、新しいアイデアがどんどん増えていきます。”
たとえば、「ヘルスケアアプリ」の新企画を考えるとしましょう。
ネタ帳の中に、「家の掃除代行サービス」と書かれていたとします。
家を一度ピッカピカにしたいという欲求から、欲しいとメモした1ネタだったのでしょう。
これをお題の「ヘルスケアアプリ」というお題にかけ合わせて考えると、どうでしょうか?
「ヘルスケアアプリ」×「家の掃除代行サービス」
頭を柔らかくして考えてみましょう。
たとえば、「パーソナルトレーナーを気軽に呼べるアプリ」などいかかでしょう。
「部屋の掃除にプロが来てくれる」というあたりから、ヘルスケアアプリとかけ合わせてみました。
このように、自分の欲求が詰まったメモが書かれているネタ帳から、一つづつお題にかけ合わせていくのです。
そうすれば、ネタ帳に書かれていた数だけ少なくともアイデアを出すことができます。
「お題」×「ネタ30個」= 30のアイデア
同じネタでもかけ合わせた時に複数思いつくこともたくさんありますので、これよりも実際にはもっと多くのアイデアが自然と作られるはずです。
あとは、生み出されたたくさんのアイデアの中から、優れていると思えるアイデアを2〜3くらいピックアップすればよいのです。
一度考えたアイデアにさらにランダムで新しいワードをかけ合わせてみるのもおすすめです。
さらに拡がりがでてくる場合もあります。
「三角形メモ」でアイデアを売れる企画にする
”アイデアをもとに実現させられる企画をつくるうえで、僕が常に使っているのが「三角形メモ」というフレームワークです。
企画作りの基本は、「何を」「誰に」「いくらで」を設定することです。
この3つの要素のバランスがとれていると、その企画は顧客がお金を出してでも利用したものになっている、ということになります。”
誰にとってどんな価値があるか?
そのターゲットからしてみて価格はどうか?
ターゲットに価格を合わせた場合に採算はとれるのか?
価格を上げるとするならば、ターゲットを変えるべきか?
その場合の価値提供は合致するのか?
といった感じで、それぞれの落とし所を考えながら、この3つのバランスが合うように、手書きで練っていきます。
この三角形がバランスよくなったところで、初めてアイデアが実現可能な企画へとなっていきます。
その他のポイントは?
まずはアイデアの量
人は「アイデアを考えろ」と言われると、つい「良いアイデアを考えろ」と言われたように感じるものです。
しかし、断言します。
いいアイデアをいきなり探しても見つかりません。
まずは数をひたすら出していきましょう。
バズっても「欲しい」がなければ商品は売れない
人に紹介したい「面白さ」や「共感」があって、瞬く間にバズったとしても、そこに「買いたい」と思わせるものがなければ、売れることはありません。
ですので、材料となるネタ帳に書く時に大切なのが、他人事ではない「自分の欲求」がちゃんとそこにあるか?ということなのです。
ボツ企画は貴重な財産
最終的にボツ企画となってしまったとしても、そこに至るまでのプロセスすべてがボツということではありません。
手書きで時間をかけて練ったことや、実現させようと創意工夫し努力したこと。
お題に対して時間をかけて調査したことや、仲間に声かけて一緒に動いてもらったことによる気づきなど。
そこには、いろんな体験が詰まっています。
次の企画でそれらが活かせるように、忘れずに持ち続けてみましょう。
まとめ
1.「欲しいと思うものごと」だけを集めたネタ帳をつくる
2.考えたい「お題」と「ネタ」をかけ合わせ、企画の原案となるアイデアをつくる
3.アイデアをもとに「三角形メモ」を書き、売れる企画にする
お題が与えられてからスタートするのではなく、日頃から「ネタ帳」をつけることからぜひ始めてみましょう!
今までよりもスムーズにアイデアが出せる実感を得ることができると思います!
より詳しい具体例や、その他のたくさんの重要なポイントを知りたい方は、ぜひこちらを一読してみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。