NHKの『日曜美術館』でキャスターを務めるのは小野正嗣(おの まさつぐ)さんです。
「日曜美術館」は、今年で45年目という長寿番組。
「古今東西の “美”は、時代ごとに新たな意味を持って立ち上がってくる!そんな“美と時代の出会い”をお届け。」
家にいながら、世界一流のアートに出会い、ゆったりとアートを味わう時間を過ごせる人気番組です。
その番組のキャスターを勤められている小野正嗣さんは、なんと芥川賞受賞作家なのです。
そこで、今回は小野正嗣さんに注目して、調べてみました。
小野正嗣(おの まさつぐ)さんのプロフィールは?
名前:小野 正嗣(おの まさつぐ)
生年月日:1970年11月27日
年齢:49歳(2020年4月現在)
出身:大分県蒲江町(現佐伯市)
出身大学:東京大学文科I類→教養学部比較日本文化論専攻
職業:作家・早稲田大学教授
・東大卒業後は、同大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。マリーズ・コンデを論じた博士論文でパリ第8大学Ph.D(専門職学位)を取得しております。
小野正嗣さんの経歴は?
1996年に新潮学生小説コンクールでデビュー。
2001年には『水に埋もれる墓』で第12回朝日新人文学賞受賞されます。
2002年、『にぎやかな湾に背負われた船』で第15回三島由紀夫賞受賞!
2006年に東京大学教養学部助手になり、2007年には明治学院大学文学部専任講師に就任します。(現代フランス語圏文学)
2012年、朝日新聞書評委員に就任。
2013年には、『獅子渡り鼻』で第148回芥川龍之介賞候補、同年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞!
2014年、立教大学文学部文学科文芸・思想専修准教授になられます。
2015年に、『九年前の祈り』で見事に芥川龍之介賞を受賞!
2016年、立教大学文学部文学科文芸・思想専修教授、放送大学客員准教授になられます。
2018年より、『日曜美術館』にキャスターとして出演。
2019年には、早稲田大学文化構想学部教授に就任されます。
主な作品はこちらです。
【 小説 】
森のはずれで
マイクロバス
線路と川と母のまじわるところ
夜よりも大きい
残された者たち
水死人の帰還
踏み跡にたたずんで
【 エッセイ 】
浦からマグノリアの庭へ
【 翻訳 】
ガラスの宮殿(アミタヴ・ゴーシュ)
ロジー・カルプ(マリー・ンディアイ)
経済成長がすべてか?ーーデモクラシーが人文学を必要とする理由(マーサ・ヌスバウム)
作家活動に生きている小野正嗣さんの育った環境
独特の風土を持つ大分の田舎で生まれ育ったことと作家活動とは、切り離しては考えられないと思います。
僕が育ったのは海辺の小さな集落。何も無い田舎の漁師町ですが、その分、都会よりも人間関係がとても濃くて……。
留守の間に近所の人が、家の中の冷蔵庫に野菜や釣った魚などを届けてくれるような環境だったそうです。
都会では考えられないことですが、そういった密な人とのつながりから生まれる出来事や面白い考え方が小野さんにとっては、自然と生まれたのでしょうね。
ある日恩師が、「君はこの大学のスタンダードから限りなく離れていて、そこに大きな差があるからこそ、おもしろいものが生まれる可能性があるんだよ」とも言ってくださった。
小野さんが育った環境が、都会の標準から離れているほど、ぶつかったときのエネルギーが大きくなるということらしいのですが、とても納得されられるともに、共感できるお言葉だなと思いました。
日曜美術館という番組の中で、自分の言葉で誠実に語られることが、番組を見られている方の心に届くのは、こういった背景とそれに誠実に考えてこられてきた賜物なのかなと感じました。
上記引用元:WOMAN SMART DUALプレミアム
まとめ
以上、小野正嗣(おの まさつぐ)さんの経歴やプロフィールなどのまとめでした。
芥川賞作家であり、番組のキャスターもこなすという、とても才能に溢れた方ですね。
自分の考えや言葉に誠実に向き合って伝えようとしている姿に感銘を受けました。
これからも応援させていただきたいと思います!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。