「友達の結婚式の余興、いいアイデアないかな」
「恋人へのなんかいいサプライズアイデアないかな」
こんな悩みにお答えします。
⚫︎この記事を読んで分かること⚫︎
・アイデア出すための具体的な方法がわかる
・アイデアに対する考え方がわかる
・ビジネスや恋愛といった、場面ごとに必要なアイデアが出せるようになる
・プレゼンのコツがわかる
電通時代から数々の国内外のアワードを受賞され、
現在、「街角のクリエイティブ」編集長であるクリエイティブディレクターの西島知宏さん。
彼の著書『思考のスイッチ』では、企画のプロとして、
「アイデアがわかない時にどうすればいいのか」
「具体的にアイデアをどうすれば作れるのか」について語られています。
仕事で企画を出せずに困っている人、プライベートでパーティ企画を立てたい人、恋人に何かサプライズをしたい人、日頃なにか面白いことをしてみたい人など、アイデア出しに悩んでいるすべての人へ、具体的なアイデアを出すことができる11個の公式を紹介されています。
アイデアに対する誤解
まずは思考(アイデア)に関する誤解について。
「時間をかければ良いアイデアが出る」とは限らないなど。
西島氏はまずお題(考えたいアイデア)のことを30分考えるそうです。
そして、思考のスイッチを一度オンにした上で、無意識に考えているという状態を作り出すわけです。
「アイデアの作り方」という有名な本にも載っていますが、この段階を経ることで、ある時「お風呂で閃いた」とか「散歩中に閃いた」という結果につながっていくとされています。
最初に強く考えることによって、脳が勝手に答えを探し始める状態をつくっておくわけです。
そして、「アイデアの99%は使えない。」
なかなかにキレのあるお言葉ですね。
「どんどん思考して、どんどん捨てる。」という考え方は、意識している人としてない人では、確かに大きな差がでるだろうなと、僕も思いました。
他にも、「闇雲にアイデアを出せば良い」「アイデアはみんなに伝えようとするべき」という誤解があると、説明されています。
思考のスイッチ 11の公式
ここでは、個人的に気になった4つの公式と、その使い方を解説したいと思います。
常識を非常識にかえる
まず当たり前の常識(自分が思いつくことでよい)を書き出します。
そして、それらをひとつずつ「非常識」へ変換していくといういたってシンプルな発想法です。
具体例を出してみましょう。
お題は「新しい銭湯のアイデア」とします。
そして、常識を書き出していってみると・・・
・男湯と女湯が分かれている
・番台さんがいる
・壁に富士山が描かれている
・入浴料が安い
・靴は下駄箱にしまう
そして、これを一つずつ非常識に変換していきます。
・混浴
・番台さんがロボット
・壁にゴッホの絵が描かれている
・入浴料が5万円
・入っている間に靴を磨いてくれる
といった具合です。
最後にお題とくっつけて完了です。
・混浴の銭湯
・ロボットが番台さんをやっている銭湯
・洋画が描かれている銭湯
・入浴料5万円の高級銭湯
・入浴中に靴まで磨いてくれる銭湯
アイデアがあっという間に5個もできてしまいました。
世の中にはこういった簡単な思考でヒットしている商品・サービスはたくさんあります。
ワールドレコード術
極端に振り切った言葉を組み合わせて、アイデアとなるように考えてみましょう。
例えば、こんな言葉をかけ合わせてみます。
「世界一大きい」
「世界一小さい」
「世界一長い」
「世界一短い」
「世界一早い」
「世界一遅い」
といった、「ワールドレコード用語」をつけてみるのです。
例えば、「全く新しいCMのアイデア」というお題に対して、「世界一短い」をかけあわせてみると・・・。
「世界一短いCM」というアイデアが出来上がります。
「有名になる温泉宿のアイデア」というお題に対して、ワールドレコードをかけあわせてみます。
「世界一大きい温泉まんじゅう」
「世界一小さい温泉」
「世界一短い浴衣」
「世界一早い朝食」
「世界一遅いチェックアウト」
「世界一高い温泉」
「世界一低い温泉」
といった具合に、アイデアができあがります。
付属品接着術
これは、「お題の近くにあるものをくっつける」というものです。
別々に使われていた2つのものが共通点で結び付けられて、作られた商品は世の中にあります。
今では当たり前ですが、「携帯にカメラがついた」のも1つの事例ですね。
デジカメを一緒に持ち歩いていた身としては、とても便利になりました。
他にも、「シャープペンシルとボールペンがくっついて1本になった」のもそうですね。
録画機能付きテレビ、洗濯乾燥機など、周りを見渡せば、「付属品接着術」で考えられる商品であふれていることが分かると思います。
4大欲求満たし術
人間の欲求である、「睡眠欲」「食欲」「性欲」にあと一つ「承認欲」をたして4大欲求と考えます。
そして、お題にそれらをかけあわせてみて、アイデアを考える方法です。
人間の根源的な欲求を元に考えるわけですから、多くの人に受け入れられるアイデアができあがります。
例えば、「新しいノートのアイデア」を考える場合、
食欲→「食べられるノート」
睡眠欲→「折り畳むと机で寝れる仮眠用枕になるノート」
といった具合です。
本書では、こうした具体的にアイデアをだすことができる公式を他にも多数紹介されています。
そして、それだけにとどまらず、場面(ビジネス、恋愛、就活)ごとにわけて、それらの公式をどうやって使うのか、というところまで詳しく書かれています。
・アイデアをだせるようになる
・アイデアに対する考え方やプレゼンのコツまで一緒に身につけられる
とにかく具体的で、なおかつ網羅的にかかれているとても優れた良書だと思います。
より詳しく知りたいと思ったら、ぜひ読んでみてくださいね!
まとめ
11の公式に当てはめるだけで、ほぼ機械的にアイデアは量産できるということでした。
今回はその中から個人的に気になった4つをご紹介。
・常識を非常識にかえる 書き出した常識を非常識へ変換する
・ワールドレコード術 「世界一の〜」をくっつける
・付属品接着術 近くにあるものをくっつけて1つにする
・4大欲求満たし術 「食欲」「睡眠欲」「性欲」「承認欲」と結びつける
単純に、1つのお題で5個づつ発想できたら、すでに55個のアイデアが湧いてしまうということです。
僕自身も手元にこの11の公式のメモを持ちながら、色々と実践してみたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
アイデアについて自分なりにまとめた記事がこちらにもあります。
「アイデアの作り方」
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